【風力発電健康被害】和歌山県の被害者の声

event作成日: 2024/10/8 update更新日: 2024/10/9
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風力発電の羽根の下で~和歌山における被害の実態~/風力発電の被害を考える会わかやま

「風力発電の被害を考える会わかやま」が6ヶ月もの時間をかけ独自で取材・調査した内容です。

調査時期:2014年2月

被害者の声:5名

動画内容の要約

内容の要約の下に動画の全文文字起こしがあります。

風力発電の設置状況

2013年6月時点で和歌山県に56基の風力発電機が設置されており、さらに83基の建設計画が進行中。最初の設置は2000年で、その後順次増設されている。

各風力発電機の概要と影響

  1. 1機目(2000年設置):修理費回収が困難となり撤去済み。
  2. 2機目(2003年設置):売電不成立で運転中、住民からの被害報告なし。
  3. 3機目(2005年設置):健康被害の苦情が増加し、夜間停止措置。
  4. 4機目(2008年設置):被害報告なし。
  5. 5機目(2008年設置):健康被害が報告され、複数の風力発電機が影響を拡大。
  6. 6機目(2008年設置):健康被害の報告が発生。
  7. 7機目(2010年設置):被害報告なし。
  8. 8機目(2010年設置):被害報告なし。

健康被害者の声

複数の住民が風力発電機による低周波音や振動により、睡眠障害、頭痛、耳鳴りなどの健康被害を訴えている。医療機関では原因が特定されず、精神的な問題と見なされるケースが多い。

風力発電計画の中止事例

日高町池田地区では住民投票により風力発電所の建設が拒否され、他地域でも同様の動きが見られる。由良町では健康被害が認められず計画が進行中だが、隣接地域では被害が確認されている。

低周波音公害と現代医療

汐見先生は低周波音被害の研究を40年以上続けており、被害者の症状と音の関係を説明。しかし、現代医療では十分に理解されておらず、被害者は適切な支援を受けられていない。

全体のまとめ

和歌山県では多数の風力発電機が設置される一方で、近隣住民から健康被害の報告が相次いでいる。被害者は低周波音や振動による症状を訴えるも、医療機関や行政からの支援が不十分。地域によっては風力発電計画が中止される動きも見られるが、全体的な対応は遅れている。

風力発電被害者の声

下記、Youtubeの内容を文字起こししたものです。

2013年6月現在、和歌山県には56基の風力発電が設置されています。

これからも83基の建設計画が予定されています。

最初に設置されたのは、2000年。

1機目の風力発電機

平成12年5月稼働の 有田川町町営の鷲が峰風力発電230キロワット1機でした。

この発電機は、町のシンボルとしてコスモスへ値立てられ、 現在故障中で修理費回収の目処が立たないという理由で停止したままになっています。

※2024年現在、風車撤去済みです。

2機目の風力発電機

2番目は、和歌山市の農立工技株式会社が、 2003年、平成15年4月に稼働しました600キロワット1機。

現在、売電はしておらず、発電は定格の4〜5%しか発電していないとのことです。

「経済的には成り立っていませんが、エコへの取り組みというイメージ作りのため、 動かしておる」との会社担当者のお話がありました。

ここまでは、風力発電による被害は住民からは聞かれませんでした。

3機目の風力発電機(健康被害報告が発生)

3番目は、広川町の広川町風力発電所が、 2005年、平成17年3月に稼働。

1500キロワット1機。

近隣町民から、夜眠れないと被害の苦情が多発したため、 2007年、平成19年5月から、22時〜6時まで夜間停止しています。

現在、冬場は月20万キロワット、夏場は月6万キロワットの発電を行っています。

採算は取れていませんが、広川町は「エコのシンボルとして建てているので、 町としては、経済的に問題はありません。」と担当者が話していました。

4機目の風力発電機

4番目は、有田市の有田市山地風力発電事業が、 2008年平成20年4月に稼働。

1990キロワット1機。

現在、近隣住民からの被害は聞かれていません。

5機目の風力発電機(健康被害報告が発生)

5番目には、2008年、平成20年10月に、 広川町と由良町の境の尾根に、 1000キロワットで16機もの広川明神風力発電所が建設されました。

その頃から由良町旗地区に住む、谷口愛子さんは、体調の不良を感じ始めました。

この広川明神風力発電所が建設されている尾根の続きに、

2011年、平成23年9月に、 2000キロワット5機の由良風力発電所が建設されました。

この5機の由良風力発電所の風車が、 広川明神山風力発電所の風車にプラスして、 谷合にある地域の住民に影響を与え、 健康被害を増幅してきていると思われます。

実際の風力発電健康被害者の声

4分06秒〜 由良町 谷口 愛子さん

雨、今日だったらそんなにないけど、 雨の日はもう24時間、振動というかな。

音をくるんですよ。

それが、昨日の夕べの3時頃まで寝られるのよな。

その音で。

寝てる? 寝てる。

3時に睡眠剤飲んだ。

8時まで寝られたんですよ。

4時頃からね。

だから睡眠薬飲んだら頭ぼけるな。

それでのうてもぼけてる頭が。

もう頭痛い。

昨日の夕べの友達がそうめんしたら食べに来いって言ってくれて。

ほんで行って、ほんで帰ってきたら、 もうここに入って3分ぐらいやね。

もう頭ものすごい、ぐおーっとなってくるよ。

こないだ雨のときはものすごく悪かったね。

あんまりきついときは10キロぐらい離れたとこまで車で行って、 車の中でちょっと。

家で本読もうと思っても、この振動というかな音圧波で、 本がこうして揺れるんだな。

それを岡田先生は、 20年も30年も前に分かってたことやって言ってた。

私初めて発見したんやと思って、 岡田先生にすぐ電話したら、「岡田先生、先生、私ね、 本読んでたで、本が揺れるんですよ」って言ってた。

「そんな20年も30年も前に研究して分かってるんです」って。

だから岡田先生の本もっともっと分かってた。

だから岡田先生の本もっともっと読みたいけど、 本が読めないんだね、こうして揺れて。

それは空気振動で頭も揺れてるから、目も揺れてるんやってね。

今だったらちゃんとこうして読めるんやね。

夜、本でも読もうと思って出してきたら、もう。

大変苦しいし、悪いし。

2008年試運転してても悪い。

あの頃から悪いんで。

2009年に眠れんって言って、 1月に睡眠薬もらいに行ってる。

それがその風車だと思うへんでね。

エコでクリーンやって言うから、 もうそれ思い切って、心眠ってるから。

和歌山市内の方へずっと1週間に2、3日ずつ逃げて。

逃げてって言うよりね、そんなに行くとこもあったし。

2011年の11月やな。

11月の19日から、3日間はものすごい北風で吹いたんです。

今まで昔からいうもがりぐえていう音あるやん。

ああいう音じゃなくて、ひゅーひゅーだった。

この天井でひゅーひゅーひゅーって。

畳もどんどんどんどん揺れてるしね。

なんて言ったらこれ何やろうと思ってね。

普通の今までの北風ではないわと思って。

思ったら風車の音や。

ひゅーひゅーって。

ほいて役場に言ったら、

「風車悪いって言うん、あんただけです」って言われて。

「えっ」て言って。

それまでにも風車ちょっと悪い悪いとかみんな聞いて言ってるし。

みんなにまた聞きに回ったんですよ。

二重差し付けてる家、二人いてたっていう。

「なんで二重差し付けたんよ?」っていうようなことから。

「私らもね、鬱になっんよ」たっていう。

私逃げた間にみんなその経験してたんよ。

(役場に)「あんただけや」って言われた時ね。

私も鬱になって一週間ね。クレーマーと思われると思ってね。

もうなんかすごいしんどかった。

私はね、この緊急放送でもここの家の中で聞こえへんのよ。

火事の「ウー」っていう高い音だけは聞こえるから、

「今、何の放送だったんですか」って役場で聞いたり、近所の子に聞いたりしたら「どこが火事」って言ってたとかね。

それ教えてもらうから役場の緊急放送分かるん。

うちの家なんかいっこも聞こえへん。

「それ、教えて」も役場で言ってたことなんやで。

不足とか何にも。

40年もね、あれつけてから。

今度のこれだけはとても、もう家におられんと思ってね。

それでなんか、扇風機止めるみたいに止まると思ったんよ。

風車が。

それでちょっと止めてって言って。

(役場が)「風車のこと言ってくるのあんただけです」って言うから。

「なんで、なんでよ」と思って。

ほんでいろいろ、やっぱりこういうなんか深い深いことがあったんよ。

そんで、そういうことからみなさんいろいろ教えてくれて、ほんで「あんただけとってと違うんやで」って言って、あの「死んだらあかん、死んだらあかん」って。

全国の人がね、電話くれたりこんな書類送ってくれたりして、「風車っていうのはこんなもんや」って言って、教えてくれたんで。

まあ、死なんとこれについて、ちょっと勉強してみようかなと思ったら、出てくるわ出てくるわ、こんなに。

これ私みたいな学のないもんね、大変だったで。

その振動がなければね、読む読めるんやけども、もう読もうと思った上からの

その振動で目揺れるから字が揺れるんよな。

これくらい大きかったら、まあわかるけれども、こういうのちっちゃい字やろ。

こう言ったら、そうやけども、まあいつ死ぬかわからんし、死んだときこれ誰か読んでくれるやろかなと思って、

毎日全部これ(日記)、2年間。毎日つけましたから。

(日高町)高家っていうとこが10キロ離れたところにある。

(日高町)高家っていうとこが一番楽だ、田んぼの真ん中行ったんですよ。

そこが一番音なくて楽で、そこで過ごすようになりました。

11分23秒〜 由良町 由良 守生さん

2000キロワット5機の由良風力発電所に近い由良町門前地区に住む

由良 守生さんも、2011年、平成23年12月末頃から被害に悩まされるようになったと。

目の前に見えているのが、2000キロワットの5つの風力発電です。

左の方に見えているのが、1000キロワットの16機の風力発電です。

当初、1000キロワットの時にはそれほど被害というのは、多少の「騒音があってうるさい」という声は聞いておったんですけども、それほど大きな被害ではなかった。

小さな谷合いの町ですから、反射とか低周波音の集合とかそういうような厳重な現象があるんだと思います。

2000キロワットができることによって、被害がもの「すごくひどくなった」と言って居てられないようになった。

我慢ができないようになった。

我が家は西側から1キロぐらい離れているんですよ。

それでもこの影響はあるんですか。

すごいです、この5つのパワーというのが当初東側から1つまた1つというふうに

平成23年の10月から動き出したんですけども、全部5つが動き出したのが12月になってからです。

12月になってから初めて5つ回り出したんですけども、私が被害を受け出したのもやはり12月の末でした。

全部、動き出してから1週間か、2週間経ってからだと思うんですけども、1つよりもやはり5つ立つことによって

  • 互いに影響し合うというか
  • 相互干渉するというか
  • バイブレーションを起こすというか

そういうことだったと思うんですけども。

最後の西側の2つは12月になってから回り出したはずです。これはそれまではなかったです。

私はいきなりこの骨が痛くなりました。

顔が引きついているんでしょうか。

それから首がですね、引きつってねじが得たような激痛が走るんですね。かなり痛かったことを覚えてます。

回らなくなってですね、それと耳がしんしんしざしてじんじんしてもうたまらなくなってきて。

もう年越した1月には、みかん畑500メートルくらい離れたところに、みかん畑あるんですけども、行っても仕事ができない、息ができないようなところですかね。

うちでもそうですよ。

1キロから離れた天井がボーンってなるんですよ。

テレビが見てられないほど誰も信じてくれないですけどね、本当の話です。

これは家がこう振動するんですよ。僕らこうなって、聞こえてまだ耳が痛いんや、この首が痛いんやって自覚症状ある人はね、まだね目が悪いんや。

なんとかしてくれって言うけど、自覚症状がなくてただヒステリックになってね、性格が変わっていっている人がね、そういうのはたまらんですよね。

ただ低周波音の測定器で測るとね、

低周波音独特の1ヘルツ、2ヘルツ周辺の高いレベルの低周波音が測定されます。

そのアップダウン数値の変動がすごく激しくてね。

すごいなこれは何やろうっていう、普段の冷蔵庫とか列車とか冷房クーラーですか、そういうのとは違う、また激しいね、衝撃波みたいな低周波音を測定されますんだね。

それを平均化してフラットで書くんじゃなくて、測定しているその状況を見てみるとね。

すごい変わるんや、「これ普通と違うで」っていうのが分かります。

突然の近くまで来ました。壁切り音とキーンって変な音が鳴っています。

この地域の人は何も言わないんでしょうかね。ちょっと不思議。

由良町 風車の近くの音

この音は何でしょう。いつもこんな音が鳴っているんですよ。

三尾川地区です。

約70件の家があります。70件ですからご夫婦で140名、子供さんも入れるとどんなもんでしょう。

だいたい風車からは600メートル〜700メートル。目測ですけども、それぐらいあると思います。

ちょうど真正面に2000キロが一気に並んでいます。

この風車の南側に降りると白倉池。7つの谷になります。

ああいう風な近くにあるんですけど、向こうの南側の斜面に、行けない畑がある。

低周波音というんでしょうか、息ができないような苦しさあります。

多分ここでもあるでしょう。

猿の害、猿はあるんですけど、猪、猪がですね、非常にこの暴れ回っている。

鹿ヶ瀬から畑地区にかけてのこの地域で猪猪が増えているというより。

猿もたくさんあります。減ってはない、あちこち群れになっている。

6機目の風力発電機(健康被害報告が発生)

6番目は2008年、平成20年10月、有田川ウィンドファームとして有田川町と海南市の境の長峰山脈に1300キロワットの風車が10基建設されました。

そして、3ヶ月後の2009年1月になって体調の異常を感じたのは、海南市下津町大窪に住む、南出さんご夫妻でした。

実際の風力発電健康被害者の声

17分12秒〜 海南市下津町大窪 南さん御夫婦

エアコンかけられんし、えらかった。

最初、(風車が)ついた時はそんなになると思ってなかったんよ。

  • 10月に(風車が)ついて
  • 11月、12月とミカン取りして
  • 1月になって音が気になって。

2人とも風邪ひきになった。風邪が治らん。

風邪ひきと耳鳴りとで病院行って、繰り返ししてて。

寝られんほどえらいものはない。

安定剤も飲まんなんし。

それでも2時間くらいしか眠れへんかな。

今でも耳鳴りするんで、耳栓したんよ。

これもでもね、下に3日か4日いてたら治るけどね。

またこっちへ来たら鳴ってくる。仕事もせんないしね。

眠れやんのほどえらいものはないで。

汐見先生は引っ越しか、あれを止めるしかないと。言うてくれよと。

医大へ行ったら心臓のなんぞ検査せーっていう。

汐見先生は外因性のものやからすることいらん。

医大へ断ったら、医大の先生は怒っていたけどね。

汐見先生は、こういう外因性の病気は、離れたら治る。」

耳鳴りするけど、一番長女の親戚の家へ行くと、耳鳴りせんのよ。

この家から離れると、耳鳴りせんの。

これ、やっぱり家が振動してたんだ。

家自体が振動してたんかなって思う。

床下から入ってくる。

左の耳しか音がツーン、ツーン、ツーン。

人によっては右からって言うとかな。

「ツーン、ツーン、ツーン」という耳鳴りの音は風車の回る回転の音と、同じリズムで同じ間隔っていうのが、眠れやん。

ツーン、ツーン、ツーンって。

耳栓を持ってきてくれた。友達が。

でも、耳栓ら効けへん。

その同じ間隔で、同じリズムでツーン、ツーン、ツーンって。

親戚の家に行くと、耳鳴りはしない。

やっぱり、家自体が響いてると思う。

それが長い、何ヶ月か後に症状が出てくるのかなと思う。

(低周波音が)出たからと言ってすぐ症状が出るんじゃなくて、3ヶ月。4ヶ月。

5月の15日に倒れて救急車で運ばれた。

でも、耳鳴りが始まったのが1月に入ってからだった。

だから、4ヶ月ぐらい(で症状が出てから倒れるに至った)。

汐見先生が、「2日間来い」と言ってくれたんで。それで思い切ってね。死んだらあかんって。

畑は荒れてしまったけどね。元気になれたんでよかったなと思うんやけど、大損や。

22分20秒〜 海南市下津町大窪 松尾孝美さん

この南手さんの症状、 1年後の大窪の婦人会の会合で初めて知ったのは、 近所に住む、松尾孝美さんでした。

松尾さんも、風車が建った2009年10月から、 2ヶ月たった12月ごろから、 体調不良を感じて、

脳外科から始まり、 内科や精神科を受診し、 最終的には高年期障害の薬をもらい、 そうこうしているうちに、1年が経過してしまいました。

婦人会の会合で南手さんの話を聞いて、 めまいが起こったり、頭痛が起こったりするのは、 低周波音の影響であることを初めて知ったのです。

どこにも答えるところはない。

まずは、自分が大窪で話を進めていく、「一人では戦っていくのは絶対無理かな」と判断したので、 実家があったことによって出てこられたんです。

出なかったらもうそこで、 どんなになっていたかわからん。

だけど、 去年、一昨年の12月ぐらいの時に、 ちょうど20日ぐらいだったと思うんですけど。

一番極めつけが、夜中なんですけど起きてきて。

風力発電というのが、一番左の方が軸筋なのかな、大窪に近いの。

一番大きな、真正面にあるのが、 それが一番体に応えてたんですけどね。

普通こっち(山の上)から音するものなんですけどね。

家の右下(床のほう)から音がする。

それまでも、そういうこともあったんですけど、。

「ブーン、ブーン、ブーン」

そこの右下に一坪という土地があって、 高速だけ、こういう感じで見える。

ちょうど高速から、高速の音?って。

でも、そんな中にこんなに高速走ることないんで、平日だったんし。

それで三男坊も一緒に表に出て。夜中に

(三男坊)「お母さん、風向きやな」(私も)「風向きやな」って。

もうすごかった。

もうそれでね、めまいを受けて、その日倒れました。

それで、三男坊にその日言うたん。

「お母さんもう、あかんな」「出やん?」って、「大窪出やん?」って、(三男坊)「出たら」って。

ちょうど、私が今52歳なんですけど、 ちょうど風力のエナジーだったん、平成19年度だったんと思うんやけども。

さかのぼったら、4年前なんですよ。体調崩したんが。

もう、その時は、現状態が、もう本当に風力(が原因)とわからなかったんですよ。

現状態が。

それで、私も神経質なところもあるんで、 最初は、脳外科から始まって、 全部内科っていうか、全部検査して。MRI、何もない。

内科に何も異常ない。

ほいで、主治医なとかにも精神科、 精神科も行きました。

ほいで、薬で肺をやってもって、 安定剤もおったり、睡眠薬もおったり、 そうやって、ずっと検査をずっとやってて、 体調もいっこも良くならんと。

それで、内科の先生が、婦人科の先生でもあったんで、結局は、最終的には、 高年期障害。

だから、高年期障害の薬も足して、 そういう時期にもかかってたと思うんですけども、 私もそんな感じやし、 自分は精神的にも、 ずっと1年ぐらいは知らなかった。

いっこも、風力発電なんて知らなくて、 いっこもわからなくて。

ある1年ぐらい後の、たぶんその、ちょうど1年後の2月だったか、 冬だったと思うんですけどね、 大窪の婦人科医の会合があったんですよ。

それで、婦人科医の活動の中で、 症状を初めて知った。

めんまい起こったり、 頭痛起こったり、 低周波のことを初めて知った。

晩にこうやって寝てて、 普段、さっき言った風の向きの、 日常の音はそうなんですけども。

低周波のことなんですけど、 普段こうやって立っててもいいかも感じられないんですけど、 横になって寝た時。

下からモーターというか、 耳鳴りというか、 そういうのがするんですよ。

こうやって寝たときに耳のこう。

そこから私、風力の。 それも分からないでしょ。

それで精神科の先生も、 これも精神科の先生って言うのもそうでしょ。

認知症だったりしたら血管がこう(細くなってるとか)やって分かるから。

精神科っていうのは、 もう本当に心の病気なんで、 どこを治すっていうのはないんですよ。

だから、風力でのことは私知らないですけども、 「治療ないですね」って先生でも言いました。

その後、悪くなって、 何年間かな、 ちょっと2日帰り、1週間帰りで言ったときもあったんですよ。

その時、 父が迎えに来てくれて、 「帰ろう」って言うた。

うちの妹は看護師で精神科も勉強させていただいてるんです。

それで家を入れて、 大窪から連れて帰ってきたこと。

私もやっぱり三男坊は学生だったんで、 まだ次男は大学で。

妹がどうしても連れて行く。旦那らは病院へ行く。

私はその、 一年経って、 南出さんの話を聞いて。

それで、ちょっと活動して、聞き出して、インターネットで調べたり、「同じ症状や、 私に重なるわ」とか。

でも現実は、 国の規定で。

こんだけ起きやな。もう規定、規定って言われたんです。

そこから国の規定のやつで、家の中と外と調べても、その結果は出ないと、まあ県の国の方は言われてて。

県の方らでも調べるっていう、時期の時に行かしてもた。

その、南出さんの所の前でするって言った日が、この上なく風のない日。

まあ、それは仕方がないと思うんですよ。

私が一番訴えたいのは、私らは365日24時間ずっとそれを浴びてるんです。

ですから居てないようになったからと、違って帰ってこなければならない。住むっていうことは。

南出さんもありがたいことに、まあね、お金もあって家建てられる。

でも、地元は大窪なんですよ。帰ってきたいと思うんですよ。

あんなとこ行ってらないと思う。

それを、何も感じない人らは精神病だと言う。

私は家族がわかってくれないが、一番だった。

そういう白い目で見られて。ダブルで精神病。

「こんなとこでお母さん、どうやって生きていくの」って。

三男坊は私をずっと見てくれてて、家族を見てくれてたから、「助けるから一緒に僕と出よう」って。(三男坊)はわかってくれている。

でも、次男は、やっぱり「家を捨てた。僕らを捨てた。」という感じ。

海内市下津町大窪の紹介

31分45秒〜

海内市下津町大窪は山の斜面に作られた集落で、みかん畑に囲まれて息づいています。

10月には雨漕い祭りが神社の境内で取り行われ、五穀豊穣を祈る歌声や舞いの姿に、住民たちが集落に愛着を持っている重みが読み取れます。

神社の下の南出さん宅は改築して、間もなく風車の被害で住めなくなり、新しいままで空き家となっています。

大窪では和歌山県が、年2回、低周波音の測定を行っています。

が、「夜間だけでも風力発電を止めてほしい」という住民の切なる要望はまだ実現していません。

7機目の風力発電機(健康被害報告不明)

33分47秒〜

7番目は白馬ウインドファームです。

広川町と日高川町の境の尾根に1500キロワットの20機が、2010年平成22年3月3日に動き出しました。

民家から離れているため、被害は明らかになっていません。

8機目の風力発電機


8番目は日野岬ウインドパークです。日高町日野岬国民宿舎近くに1990キロワットの1機が、2010年平成22年10月3日に動き出しました。

地元地区の民家は離れているため、被害は出ていないとのことです。

風力発電計画を中止にした地元の動き

日高町池田地区の事例

由良町隣接の、日高町池田地区では、2013年平成25年4月6日。

株式会社ジャネックス三井土線株式会社が日高大平山への風力発電所の建設計画の説明を日高町池田地区住民に行いました。

大平山に2000キロワット4機。建設できれば、東谷に1980キロワット5機を建設する計画でした。

池田地区住民は、7月7日に住民投票を行い、土砂災害の危険や騒音、健康被害の影響を理由に多数決で建設を拒否しました。

元区長の玉井英三さんはビラを作り、一人で各個配布して風力発電による、実情を訴えてきました。

日高町では、風力発電事業の積極推進を公約にしていた、中町長が、平成25年12月に議会の行政報告で、

「町内4つの風力発電事業計画は、騒音や低周波音による健康被害を心配する地元住民の同意が得られず、全て廃止・中止に至った」と報告しました。

由良町は、町長が地方議会で「風力発電による被害はない」と声を上げていますが、

隣の日高町の住民は由良町に「風力発電による健康被害が出ていることを知っていた」ということは明らかであります。

由良町は風力発電による健康被害を認め、早急に被害住民に手を差し伸べるときだと思います。

建設が進もうとしている風力発電計画

現在、広川町・日高川町の山の頂に、エコパワーが2000キロワット10基を建設中です。

平成25年12月現在、白浜町椿では関電エネルギー開発が、民家から650メートルしか離れていない土地に、2000キロワット3基を建設しようと進捗中です。

低周波音公害と現代医療

37分50秒〜 汐見先生の超低周波音の被害者の話

汐見氏は低周波音被害者と出会ったのをきっかけに、40年間、被害者に寄り添いながら低周波音被害研究を続けてこられました。

【経歴】
1924年 京都市生まれ
1947年 京都帝国大学医学部卒業
1959年 和歌山赤十字病院内科部長
1965年 和歌山市で内科医院開業

現在、低周波音被害研究の第一人者となっておられます。

私が一番最初に低周波音公害に遭遇したのは1974年です。

ですから、40年近くになるわけですが、

和歌山市内のメディアス工場の隣の人に、訳がわからない被害があると工場被害だと言うことでした。

それが、わけがわからないと言うことで私の方へ聞いてきたんです。

その当時、私は2年ほど前から公害のことに一生懸命なってました。

公害だって言ってメディアス工場の隣に公害があるぞと言って飛んで行ったわけです。

ところが、話をいくら聞いてもわからないんです。

「苦しんだ、頭が痛い、胸が詰まる、耳鳴りする」と、いろいろ言うんですけども、私はどうもないんですね。

今出てるんですかと尋ねたら「出てます」と。

「もうわからんな」と。

全くどうもない、全くわからない。

それで「今日はちょっと緩いかもしれん。きつい日にまた連絡しますから、来てください」と言う。

その日は帰ったんです。

数日して「今日はきつい」と言うんで飛んでいったんです。

やっぱり、話を聞いていると「苦しい」と言うんですけど、私は全くわからない。

つまり、被害を訴える人にはわかる。

しかし、被害を訴えない普通の人というか私にはわからない、

こういうことなんですね。

こんなことはちょっと同じ人間でありながらわからない。これが出始めなんです。

ちょうど1年過ぎたときにNHKテレビ、その当時金曜日に科学番組をやってたんですね。

ちょうど1975年7月4日金曜日、NHKテレビの「汗の記録」で「低周波音公害」というのが出たんです。

そうすると「これだ」ということで、その工場の人はそれで一生懸命見たんです。私も、これだとは思わなかったけども聞いてたんです。

聞いたけども、私にはその放送がこの被害と関係あるとは夢にも思わなかったんです。
しかしその被害を受けている工場の隣の人は「これだ」と間違いないということでNHKに言って連絡を取ったら、

西脇仁一という東大の教授でした。

実は住友金属にその1年ほど前から「低周波音被害がある」ということで調査に行ってたんですね。

そういうこともありまして、「調べに行きます」と。

その放送から1ヶ月ほど、来ていただいたんです。

工場の庭で一生懸命、(音を)測ってました。次の日どっか泊まりまして、目安工場へ行ったんです。

それで測ったのがこれです。

これは周波数。

周波数とデシベルというのは音の強さです。暗くなっているんです。停止波音というのはヘルツと言いますけど、周波数は100ミリかくらいが停止波音。

そうすると、目安工場の音源と思われる機械の側で測ったら、ここがこんなに山を増している。16ヘルツです。

16ヘルツというのはまさに停止波音域の中心的な周波数です。

工場へ行くと、これぐらい差があるんですけど、やっぱりこれ高い。これは(低周波音が)出てますと言われたんです。

一応、私の説明は、工場の人は不定愁訴。交換神経あるいは不交換神経の神経の異常と見るわけです。

工場で働いた人は交換神経緊張の状態で働いている。

しかし家におる人は不交換神経緊張状態のぼーっとした状況である。

不交換神経緊張の時に苦しい。

一応は無理やりそう説明をつけたんですけど、分からないというよりも分からないことがある。

そ結局後に分かったわけですけど、右脳と左脳という問題がある。

脳で感じるとすれば私たちは同じだと考えがちです。

右脳と左脳で、音の感じ方が全然違うんです。

音は言語と関係します。

言語を理解するためには、集中してせいぜい聞かないと分からない。

他の雑音を聞かないようにしていると、それで済むわけです。右脳と左脳の感じ方が全然違う。それがその後分かったわけです。

言語としては絶対聞く。

(労働者は仕事中なので)左脳ではなるべく聞かないようにして、右脳でもできるだけ聞かないように、雑音の中で切り捨てて、そういう状況である。

(しかし、被害者らは)言語脳で「これは何だ」と一生懸命聞き取るから、より苦しい。

ところが。

私たちは自分の理解したことをここで施策しようとする。

だから、この場合だったら、被害者は被害のない人とは違うわけです。

つまり感覚に2種類ある。

自分の考え方と人の考え方と別なことがあり得ること。これは教育の基本として教えられてないわけです。

”自分の感じたことを正しいと思っている。これに基づいて施策しなさい。」”

これはそもそも間違いないです。

人間に言語脳があるんです。言語脳という、つまり言語という難しいことを理解しようとするために、その聴覚が2つに分かれているんです。

そのことを理解せないといけないんですけど、日本人はそういう教育を受けていないから、理解しようとしない。

特に、官僚なんて頭いい連中ですから、自分の感覚で考えて、自分の感覚以外のものは全然無視する。

そういう立場ですから、低周波音被害というものはもう全然切られっぱなしです。

私は右脳と左脳の問題を知りまして、私自身は現在もな低周波音の被害が分からない。

だけど、この人たちが嘘を言っているのではない。

この人たちは左脳で聞いて非常に苦しんでいるということは確信しています。

この公害は外因性の疾患。原因は外にある。

多くの病気は内因性の疾患。つまりその人の体の内に原因がある。

病気は2種類ある。私は医学の教育の一番初めに習っているんです。

ところが、「現在の医学は進歩した」とみんな勝手に思っている。

進歩したのは内因性の疾患。原因は自分自身にある、内因性疾患については非常に進歩した。

何千万という機械で検査して、さらに精密に(原因を)出していく。

だから病気があればそういう検査をして、精密な機械でどんどん詳しく見れば答えが正しく出ると思っている。

錯覚しているんです。間違っているんです。

外因性失格は原因は外にあるんです。

外の原因を見つけなければ原因は説明できない。なのに、そういう発想がない。

患者さんが来て「苦しい」と「ああ、自律神経失調症みたいな訴えだな」「苦しい苦しい」と、「脳を調べてみましょうか」と。

そういう検査をしたって、なお何も出ない。

そしたら どうするかと言ったら、もっと詳しい 検査する病院へ紹介するか、あるいは 精神科へ紹介する。

「頭おかしい、こいつ」と。

そういうことになっています。今。

風力発電と超低周波音の実際のデータグラフ

風車の被害が出てしまうんですけど 風車を止めた時がこういう 裏がなってます。

風車を動かしたら、こうなってるわけです。

この特徴は 1〜2ヘルツ、3.15ヘルツ。

この辺りにピークがあるということです。

普通の低周波音は少なくも10以上、10から 40ヘルツぐらいまでの間でピークがある。

それが普通の低周波音の被害です。

風車の被害は、低周波音の被害ではなく 超低周波音の被害。

2ヘルツを中心に高い。

どうもない時は40何デシベルです。

この差は20デシベル近くあります。

これで苦しい、これがどうなる ということはわかるはずです。

証明されているんです。

なのに、これをまともに扱おうとしないんですよ。

だって患者さんがですね、「風車が動いたら 苦しい、風車が止まったら楽だ」

原因をはっきり言っているんです。

なのに、聞く耳を持たないんです。

聞く耳を持っている医者はほとんどいない。

進んだ医療をするところは、 もうすごい混んでますわね。

3時間待って3分診療っていう。

「風車が止まったら楽になる、他所へ行ったら楽になった」

今度はそういうことを言おうと思って受診したら、 もう医者はこっちを見ない。

コンピューターの方だけ見て、

「どうもありません。」「はい、ちょっと、はい、次。」

それが現代医療の欠陥であると同時に現状なんですよ。

それを低周波音被害の方に教えてるんです。

日高町の風力発電を考える会
日高町の風力発電を考える会
現在、和歌山県日高郡日高町では新白馬風力発電事業が進行しています。風力発電について正しい情報と知識を身につけ、風力発電について理解を深めるための情報発信をしています。